壁は乗り越えろ!

 

「ちょ、あ、アンタ達ッ! 離しなさいっ、離しなさいよッ!」
「テッちゃん、ロープ。紐でも良いや、何か縛る物無い?」
「あ……縄跳び。あるよ」
「よッしゃ。貸して」
「止めなさいっ、コラ! 先生に言いつけるからね。絶対だからねっ」
「ケンジ、ガムテープあった。ガムテープ。これで口塞ごう」
「おお、ナイス。流石ヒロ君」
「止めッ。や――っ! ん、むーっ、むぅーッ!」
 時は放課後。場所は教室。状況は居残り掃除の真っ最中。
 俺達は、だがサボりを決めて逃げ出そうという所でお目付け役の委員長に遭遇。口論にもならず、一方的に喚き散らす委員長を勢い余って捕獲した――という訳である。
「正義は勝ーつ」
「自由だー!」
 手を後ろで縛られ、口にガムテープを張られた委員長が床に転がって物凄い顔で睨んでいる。その横で俺は、ノブ、ヒロ君、テッちゃんの三人の前で宣言した。
「これより、横暴な委員長にお仕置きを加えるっ」
「おー、ケンジ偉い」
「何スンの? スゲー事する?」
「あ……もう、止めた方が」
 さて、どうしよう。宣言したはいいが、別に何をしようと決めていたわけではない。とは言え、流石に女の子相手に暴力は如何せんダメだというくらいは分かる。やっぱり定番の額に肉だろうか。それとも脇腹や足の裏をくすぐって悶絶させようか。いや、どうせ悶絶なら――。
 グッと拳を握って、天へ突き出し、俺はこう叫んだ。
「よし、おっぱい触る!」
「おー」
「おっぱい触るか。見事だぜ」
「だ、ダメなんじゃ……」
 3対1で意見が分かれたように見えるが、唯一の反対票を投じたテッちゃんもセリフとは裏腹に、どこか期待した様子で委員長の胸をチラチラと伺っている。眼鏡でお坊ちゃんだが、実はむっつりさんなのだ。実質全会一致。よし触る。
「むーッ! むぅうぅう!」
 凄い形相で俺を睨む委員長だが、縛られて転がされているのでは何も出来ない。一つゴクリと固い唾を飲んで、俺は右手を伸ばした。
「お、おっ。おー……」
 小っちゃいけどちゃんと柔らかい。結構感動だ。思わず、そのままモミモミと指を動かしてしまう。
「どう? ケンジ、おっぱいどう?」
「おう。何か、面白えぜ。柔らかいだけだけど。何か、面白え。グッとくる」
 尺取虫のように体を捻って逃げようとする委員長を片手で押さえつけ、好き放題に胸を弄りまくる。そんな俺に触発されたのか、他の三人もオズオズと手を伸ばしてきた。
「俺も、俺も触ってみよう」
「じゃあ、俺もー」
「ご、ゴメンね。委員長、ごめんね……」
 派手に頭を振って嫌がる委員長だが、流石に4人掛かりで来られては身動き一つ出来ない。口に張られたガムテープの奥で、うーうーと唸るだけだ。
「おっ! ちょっと、お前ら。ここ触ってみ、ここ」
「おー。おー、何かある」
「ちーくーびー。固くなってる、ちょっとだけど」
「……き、気持ち良いのかな?」
 服の上からでも分かるほど、委員長のおっぱいに変化が現れたらしい。俺達は顔を見合わせて、感心したり感動したり、それぞれに感想を述べ合う。当の委員長は恥かしいのか腹が立つのか、顔が真っ赤だ。
 お仕置きには十分だ。が、興奮した俺はここで止めようなどと欠片も思わなかった。こうなったら興味が尽きるまで委員長で遊びまくろう。
「良し、ノって来た! ノブ、ヒロ君、ちょっと抑えてて」
 そう言って俺は委員長の体を起こし、彼女の服のボタンをプチプチと外し始めた。
「んんーッ! んううッ」
 脱がされていると知った委員長は何かを必死に叫んでいるが、全く言葉になっていないので無視だ。
「ケ、ケンジ君。か、可哀想だよ……」
 などと一応の静止がテッちゃんから入るが、本気で止めようと思っているわけじゃない。その証拠に、喉がゴクリと鳴っている。
 ボタンを外し終わり、俺は委員長の服を乱暴に剥いて上半身を露にさせた。
「ブラジャー、ブラジャー。生意気ー」
「ちゃんと付けてるだネエ」
 へーと感心するノブとヒロ君。
 しかしながら困ったのは俺である。委員長の体を触りまくりつつ、背中にあるはずのホックを探すが、どうにもそれらしい手触りが無い。
「なあ、コレどうやって外すんだ?」
「あ……これフロントホックだよ。前についてる留め具をズラせば……」
 当たり前のように教えてくれるテッちゃんが頼もしい。
「テッちゃん、流石!」
「テッちゃん、むっつり!」
「テッちゃん、エロ知識はクラス1!」
「ちが、違うよー。偶々知ってただけで……」
 謙遜するテッちゃんのエロ知識に敬意を払いつつ、俺は彼の言うとおりに止め具を外す。
「さあ、諸君。いよいよ生おっぱいですぞ」
「んんーッ! んんうんんー!」
 多分、委員長は『ダメ、止めなさい』と言ってるんじゃないか。というヒロ君の推測にコクコクと頷く彼女だが、勿論それで止まる俺ではないし、俺たちではない。
 4人の視線が胸に集まった所で、俺はブラジャーを左右に開いた。
「んんんんーーッ!」
「おっぱいだ」
「おっぱいだネー」
「おっぱい、おっぱい」
「おおお、おっぱいだぁ……」
 グラビアアイドルのおっぱいとはボリュームもサイズも段違いに小さいが、委員長のおっぱいは、ちゃんとおっぱいだった。
 白い肌がふっくらと膨れ、先っちょにはピンク色の乳首がちょこんと乗っている。僅かではあるが、彼女が身を捩るたびにフルッと揺れている。
「よ、よーし。生おっぱい、触っちゃうぜ!」
 宣言した俺は、ついに泣き出した委員長を完全に無視し、両手で彼女の胸を掴んだ。そして言葉も無く、触り、撫で、揉みしだく。
「ケンジ、ケンジ。夢中だネ」
「俺もー、俺も触りたいー」
「あの、せめて優しくしてあげたら……」
 三人が何かを言っている事に気付いたのは、暫く経ってからだ。声が耳に入らないほど夢中で揉んでいたらしい。ハッと顔を上げて『スマン』と詫びる。
「そ、それより、アレだ。お前らも触っとけって。凄いぞ、凄い面白えぞ」
「ケンジ、我を忘れたー」
「お、おう! っていうか、それはもう良いだろ。ホラ、テッちゃんも」
「う、うん。ゴメンね、委員長……」
「じゃあ、俺は後ろカラー」
 委員長の真ん前から退くと、3人は思い思いに彼女へと手を伸ばした。ノブは右から、ヒロ君は後ろから、テッちゃんは左から。それぞれ、委員長の小振りなおっぱいを堪能している。ノブは鷹揚に手の平全体で揉み、ヒロ君は指先であちこちを擦り、テッちゃんは乳首を摘んだり突付いたり。
 俺は俺で、別に手を休めたわけではなく、空いた場所を埋めるように指を伸ばし、その柔らかさを確かめるように押しつぶし、また離すのを繰り返す。
「ん、んんッ! んぐっ……んー」
 4人の、計8本の手で胸を好き放題に揉みまくられた委員長は、グスグスと鼻を鳴らしながら、それでも抵抗していたが徐々に様子が変わってきた。目が虚ろになり、小刻みに震えだしたのだ。
「な、なんだ? おーい、委員長」
「おー。ビクビクしてる。これヤバイ?」
「テッちゃん、テッちゃん。どう?」
「委員長、気持ち良いんだ。多分……」
 熱に浮かされたような彼女の鼻に掛かる唸り声を前に、俺とノブとヒロ君は少しうろたえる。が、テッちゃんだけは興奮した面持ちのまま、ポツリとそう呟いた。
「こ、コレが気持ち良い状態ってヤツだったのか」
「そう言われてみれば、そうなのカモ」
「おー。女体の神秘かー」
「う、うん。ホラ……」
 テッちゃんは確かめるように委員長のおっぱいをそっと揉み、いつの間にか真っ赤になっていた乳首を指でキュッと挟んだ。
「んんーッ! ん、んっ……」
 途端、委員長が反り返り、鼻声で唸る。なるほど、苦しそうではあるが、痛がっているわけではないようだ。涙も止まっており、さっきまで吊り上がっていた目がトロンと垂れ下がっている。
「そ、そうか。気持ち良くなってんのか」
 グッと拳を握り、前へ突き出す。すると他の三人も同じ仕草で返してくれた。特に意味は無い。やってやったぜ、という心意気を表したまでだ。
 初めて目にする女の子の痴態に、俺たちの目は釘付けである。が、勿論見ているだけの俺ではない。
「こうなったらさ、全部脱がしてみようぜ」
「全部? パンツも? パンツも?」
「おー、ケンジ勇者」
「い、いいのかな……。後で委員長に怒られないかな……」
 確かに後で激怒するかもしれないが、それはそれだ。そもそも、そう言ったテッちゃんも、ソワソワと手を握ったり開いたりしている。
「ス、スカートって確か」
「その辺に、ホックとジッパーがある筈だけど……」
「流石、テッちゃん」
「研究熱心ダネー」
「ち、違うッたらー。ホントに偶々知ってただけで……」
 テッちゃんの指示通り、ホックを外してジッパーを下げる。そしてノブとヒロ君に委員長を両脇から支えて貰い、俺は彼女のスカートを脱がせた。
「パンツっ」
「パンツっ、ナイス」
「パンツっ、サンキュー」
「パ、パンツ……濡れてる……」
 モジモジと太ももを擦りあわせる委員長のパンツは、白地に水色の横ストライプだった。いっそ見事なまでの縞パンである。しかも股間が湿っていた。
「良し、こここ、コレも脱がすぜっ」
 委員長本人はグッタリとしており、抵抗は無かった。それを良い事に、俺は力強く宣言しつつ、俺は縞パンに手を掛け、スススと下ろしていく。
「おー」
「おおー」
「おおおー」
「う、うわあ……」
 足の付け根に、俺たちと同じ物が無い。代わりに肉と肉を合わせた溝が一本あるだけだ。これは結構ショッキングな絵面だ。そういう物だとは知っていたが、こうしてマジマジと見ると、やはり男と女は違う物だと感心する。
「へー、女ってこうなってるのか」
「んーッ! んーッッ!」
 委員長は足をバタバタと動かし、必死に俺を蹴り飛ばそうとしているがノブとヒロ君が手際よく押さえ込んだために虚しい努力に終わった。むしろ2人に一本ずつ足を取られたせいで、股をガバッと開いた格好になっている。
「フニフニしてる。思ったより柔らかいな」
 割れ目の両側を指先で弄り、感触を確かめた俺は、下手に触ると壊れそうな程の繊細さに思わず息を飲んだ。三人も固唾を呑んで委員長の割れ目を覗いている。
「テッちゃん、コレどうやったら気持ちよくなんの?」
「え、えっと。割れ目に沿って指で擦ったり、舌で舐めたりすれば良いんじゃないかな……」
 セリフ途中で委員長が「余計なこと言うな」とばかりにテッちゃんを睨みつけた為に尻窄みになってしまったが、要領は分かった。先ずは、とにかく擦ってみよう。
 テッちゃんの言う通り、割れ目に沿って指をあてがい、上下に滑らせる。
「んんっ!? んんーっ、んんんぅ」
「あ、良い感じみたいダネ」
「おー、委員長が変な顔になってる」
 言われて見れば、確かに委員長は目をギュッと瞑り、眉がハの字になっていた。くすぐったいのを無理矢理ガマンしているような顔だ。ひょっとして凄く気持ち良いのだろうか? 感じているというヤツかもしれない。
 俺は委員長の具合を確かめるべく、丁寧に割れ目の上を指で撫でた。
「んっ、んん……っ。んふっ――んんっ」
「す、凄いよ。委員長、感じてるんだ……」
 テッちゃんが目を輝かせて喜んでいる。どうやら正解だったらしい。委員長の様子は俺が見て分かるほど変化していた。手足の力が抜け、体中がピクピクしている。目蓋は薄く開かれ、トロンと垂れ下がっている。おまけに唸り声がやたら甘ったるい。
「い、委員長。声がスゲぇエッチな感じだ。何言ってるか分かんないけど」
「俺にも弄らセテ、ケンジ」
「おー。おー、俺も触ってみたい」
 興奮してきたらしいヒロ君とノブが我先にと手を伸ばし、委員長の割れ目をグリグリと捏ねた。テッちゃんはというと、何か思う所があるのか、割れ目の上の方だけをしつこく擦っている。
「テッちゃん、それ何やってんの?」
「あ、うん。この辺にクリトリスがある筈なんだ……」
 何よそれ、と首を傾げる俺にテッちゃんは目を泳がせながら解説してくれた。豆粒くらいの大きさで、優しく擦ると気持ちよくなれる女だけの器官だそうだ。よく分からないが、全ての女に共通するエッチな弱点らしい。
「んんーッ! んんっ……んふ、んううっ」
 ヒロ君とノブが弄りまくっているお陰で、委員長はさっきから凄い声で鳴きっぱなしだが、この先にまだ弱点があるのか。
 興味を引かれた俺は、彼女の両脇から楽しそうに割れ目弄りをしているヒロ君とノブの肩を叩いた。
「なあ、委員長のそこをさ、指で開いてみようぜ。テッちゃんが言うには、そん中に女の弱点があるらしい」
「弱点? 面白そうダネ。見てみたい」
「おー、やってみよう。やってみよう」
 委員長は苦しそうに鼻で息をしている。口をガムテで塞がれたままなので呼吸も楽じゃ無さそうだ。が、俺はお構い無しに手を伸ばした。再びヒロ君とノブに委員長の足を開いてもらい、両手の親指で割れ目の左右を押さえる。
 そしてトロッとした液体で濡れたそこを、くぱぁと開いた。
「うお、何かスゲエっ」
「本当だ。ちょっと気持ち悪いカモ」
「おー、内臓っぽい。でもグッとくる」
 広げて見た割れ目の中は、なるほど内臓っぽくて気持ち悪い。だが、これがとんでもなくエロい光景であると本能で分かった。確かにグッとくる。
「ヤワヤワヨレヨレの肉が重なってる感じダネ」
「うーむ。で、こっちの穴がいわゆるチンポ入れる穴か」
「おー、狭いよ。思ってたより」
「子供だからじゃね?」
 思わずジィっと見つめ、観察してしまう。
「あ、これだよ。クリトリス。うわあ、こうなってるんだ……」
「んんんッ! んんんん――ッ!」
 見惚れていた俺たちを差し置いて、一人行動を起こしたテッちゃんは、割れ目の一番上にあった小さなピンク色の突起を指先でチョンチョンと突付く。その途端、グッタリしていた委員長がガムテの奥で絶叫し、一気に仰け反る。
「うお、凄い反応。いいぞテッちゃん、もっとやれ」
「う、うん。ゴメンね委員長……」
 尖った肉の芽をテッちゃんが指で触れる度に、委員長の背筋が弓なりになる。流石に弱点と言うだけあって効果は抜群らしい。割れ目の中から出てくるトロトロの液体も、見た目に量が増えてきた。何より、委員長の表情が目まぐるしく変化している。ギョッと目を剥いたかと思うと、急に細目になり、端がトロンと垂れ下がる。苦しげで今にも死にそうだと思えば、次の瞬間には陶然となって気持ち良さそうな笑みを浮かべる。
「これ、どんだけ気持ち良いんだ?」
「快感は、僕ら男より女の方がずっと凄いらしいよ……」
「流石テッちゃんダネ。詳しい」
「おー、女体を語らせたらクラス1」
「ち、違うってば。た、偶々何かで読んだ事があって……」
 などと、俺たちが話している間にも、委員長の様子はドンドン乱れていった。今や目の焦点は合っておらず、全身をガクガクと震えさせている。
「んっ、んふっ、ん――。んんんんーーッ!」
 と思ったら、グッと頭をそらせ、喉の奥で絶叫。そのままビクビクと痙攣を始めた。
「うわ! い、委員長? おい、大丈夫か?」
「アレ? これ、マズイ? 救急車?」
「おー。おー。大変な事態に」
 取り乱す俺とノブとヒロ君だったが、テッちゃんだけは慌てず、むしろ感動した様子で委員長を眺めていた。
「イッたんだ、委員長。イッたんだよ……凄い、気持ち良さそう……」
「イッた、って。あの? 噂に聞く、イクってやつ?」
「うん。絶頂って言って、凄く気持ちよくなったって事……」
 おお、コレがか! 確かに委員長は一山越えたような顔だ。相変わらず体中がピクピクと細かく震えているが、気持ち良過ぎてこうなったなら問題は無いというわけだ。
「これ、このまま弄り続けたらどうなるんだ?」
「さ、さあ? そこまでは……」
「良し、やってみようぜ。折角だからもっと委員長で遊んでみよう」
「ケンジ、鬼だ。でも賛成スル」
「おー。日頃の復讐を兼ねて、限界まで遊ぼう」
「だ、大丈夫かなぁ……」
 宣言した俺が、先ずは指を伸ばし、委員長の割れ目を再び撫でた。今度はリズムに変化を付けたり、周りの柔肉を軽く揉んでみたりと色々試してみる。
 ノブは彼女の片足を手に取り、太ももから尻にかけて丹念に撫でたり擦ったりしている。しなやかな手触りが気に入ったのか、頬を緩めて楽しそうだ。
 ヒロ君は後ろに回り、両手で胸を揉みだした。彼なりに工夫しているようで、ただ揉むだけでなく、潰すように捏ねたり、優しく擦ったりと様々な動きを加えていた。
 小柄なテッちゃんは、眼鏡を外して委員長の腰に抱きつき、ヘソやお腹をチロチロと嘗め回していた。軽く噛んでみたりもしているようだ。何だか流石だと思う。
「んっ、ふわ……。らめ、止め――っ、ん。あ、ぁあ……」
 一度派手にイッた委員長は、体に力が入らないようで、俺たちにされるままだ。口のガムテープが半分ほど剥がれているが、まともな言葉は喋れていない。むしろダラダラと唾液を零すばかりだ。俺が弄る股間の方もトロトロの液体が大量に溢れ、教室の床がまるでお漏らしをしたかのようにビッショリである。
「お、また委員長の体が痙攣してきた」
「またイクのカナ? イクのかな?」
「おー、二度目だ。委員長はエッチな子」
「凄いなあ、目が飛んでるよ……」
 俺たち四人に体中を弄られた委員長は「あふあふ」と苦しげに悶えつつ、右に左に体を捩っている。細くなった目からポロポロと涙が零れて、物凄く切なそうだ。ここは止めを刺してやるべきか。
 割れ目をなぞる指の動きをスピードアップさせ、更にクリトリスを捏ね回す。
「んぐッ! あ、あ……らめ、それ……。あ、ぁああああっっ!」
 俺だけでなく、ノブ、ヒロ君、テッちゃんの三人も各自がそれぞれに委員長の体を刺激する。その甲斐あって、あっけないほど簡単に彼女は悲鳴を上げた。そして仰け反り、痙攣する。
「うーん。いやあ、人の体って凄いな」
「女体の神秘というヤツだね。男じゃこうはならないヨ。きっと」
「おー。ちょっと羨ましいかも」
「実に、勉強になっちゃった……」
 委員長はグッタリと床に寝そべり、だが電気ショックでも受けたように、小刻みに震え続けている。俺達はその様子をしげしげと眺め、口々に感想を述べ合った。
 微妙にまったりした空気が流れる。暫く委員長は動けないだろうし、この辺で撤収するのも一つの選択ではあるのだが。目の前に裸の女の子がいて、今なら何をしても無抵抗という状況である。正直、溜まらない。俺の目は、彼女の体に釘付けになったまま動かなかった。
 散々弄り、観察した委員長の割れ目は赤く充血して痛々しい。が、それでも、ある種の衝動が湧き上がり、止まらないのは俺が男だからだろう。
 実の所、おっぱいを服の上から触った時から、ズボンの中で俺の分身が固くなってしょうがないのだ。
「も、もう我慢ならん。俺、委員長にチンポ入れるっ!」
 高らかに宣言し、パンツごとズボンを下ろす。その勢いで、反り返った俺の分身がぺチンと下腹を叩いた。イカン、暴発しそうだ。
「マジ!? マジ、ケンジ凄い」
「お、おー! 勇者様降臨だー」
「ホホホ、ホントにやるの……?」
 三者三様の反応。だが共通しているのは三人とも興味深々であるって事だ。グッタリしている委員長を床に寝かせ、両足を持ち上げて片方ずつノブとヒロ君に持って貰う。
 挿れるべき穴は溝の下の方だ。さっき観察したから分かる。チンポを握り、慎重に位置を確かめてから、俺は委員長へ挿入した。
「お、おおうッ! 結構キツイ……しかも熱い」
 スンナリとは入らない。だが場所に間違いは無いことは本能で分かった。ここはひたすら前進あるのみだ。委員長の腰を抱き、チンポを突き刺すように無理矢理押し込んでいく。
「あ、あああッ!! 止め、んぐーーッ!」
 流石に体の中に異物が入ってくるのは衝撃が大きかったのか、グッタリしていたはずの彼女は突如目を見開いて唸る。というか叫んでいた。
「う、もうちょっと。もうちょっと。うわ、スゲエ……」
 急に強張った委員長の体は、だが却って俺には強い快感になった。チンポを包む肉の壁がギュウギュウと締め付けてくるのである。こうなると俺も理性を保てない。本能の赴くままに腰を押し付け、グイグイと委員長の中に潜り込む。
「おおお、おあー……」
「どう? ケンジ、どう? どんな感ジ?」
「気持ち良いのー?」
「うわあ、うわあ……せせせ、セックスだー……」
 委員長の腰を掴んだまま、彼女の中へチンポを全部埋め込んだ俺は、脳ミソをかき回されたような快感に打ち震えていた。気持ち良いなんてモンじゃない。
「お、おおお。俺、今、委員長の中に、入ってる……」
 膣の中に分身を挿入している、ただそれだけで吐きそうなほどの快感が体中を駆け巡っていた。四方からグネグネとチンポを押しつぶすように、襞肉が絡みついているのだ。これは、凄い。
「おっ、おっ……」
 じっとしていただけだったが、既に射精感が限界近くまで高まっている。
「あんっ、んん――っ! ちょっ、んあっ、んぐっ!」
 委員長の方はと言うと、痛そうだ。痛そうではあるが、ジッとしていたのが功を奏したらしく、痛そうな中にもさっきまでのようなジワジワ感があるらしい。微妙に目がトロンとなっていた。
「う、動く。動くぞ俺は」
 限界が近い俺は、例によって宣言し、言葉どおりに腰を振った。再び委員長が絶叫するが、もうどうしたって止まる物ではない。チンポを1回出し入れするだけで、怖ろしい程の気持ち良さが俺の全身に伝わるのだ。
「おっ、おっ、おおおう!」
 夢中で腰を打ちつけ、委員長の膣内を己の分身で掻き回す。もっと、もっとと思うことは思うが、悲しいかな、最後の時はあっさりとやって来た。
 もう堪えきれないという所まで頑張った俺は、一際深くチンポを彼女の膣内へ挿入し、そこで一気に射精した。
「ふあ、あっ、んんんんーーッ!?」
 委員長もなるようになったらしい。大きく痙攣して背中を反らせていた。同時に、キューッと収縮した膣が、俺の分身から精液を搾り出すように締め上げる。それがまた射精後の俺に更なる刺激となった。思わずチンポの付け根に力を込め、一滴残らず精液を吐き出してしまう。
「ふはああああっ……。す、凄かった」
 全部出し切った所で、俺は委員長から分身を引き抜き、ガクッと崩れる。
「どうだった? どうだった?」
「ケンジ、スゲー。最後までやった」
「これが、せ、せ、セックス。本物の……」
 三人から口々に感想を聞かれるが、呆とした俺の頭で言えるのは一つだ。
「き、気持ち良かった」
 自分でチンポしごくのとは全くの別物だ。何より女の中に精液を出すという経験は、その瞬間から世界が変わるほどだと思う。恐らく今の俺は、凄く良い顔をしているだろう。
 そんな俺を見て、ノブとヒロ君が恐る恐る本音を口にする。
「お、俺もしていいのカナ?」
「おー。お、俺もー」
 口には出さないがテッちゃんもゴクリとツバを飲んでいる。三人のズボンはパンパンにテントが張っていた。
 別に俺に断る必要は無いのだが、まあこれも先達の務めだろう。
 俺は拳を握り、親指だけを突き立てて三人に向けてグッと持ち上げる。
「グッド!」

 それから、小1時間程。俺達は代わる代わる委員長の体を堪能した。最終的には全員裸になって彼女で遊び尽くした。
 口に咥えさせて舐めてもらい、女の子の細い指で擦ってもらい、口に体に精液を掛け捲った。勿論、膣内への挿入と射精は当然で、テッちゃんに至っては尻の穴に挿入という知識を実技で披露して男を上げた物だ。
 一人が前の穴、一人が後ろの穴、一人が口で咥えさせ、一人が手に握らせる。このフォーメーション。正に親友同士にしか為しえない連携であった、と後に俺は思う。
 肝心の委員長はと言うと、俺たちに好き放題にされている間、彼女もまた快楽で脳ミソをやられていたようだ。口のガムテを完全に剥がしても甘ったるい鼻声で鳴くだけだし、拘束を解いても逃げようとしない。異様に素直になり、俺たちの言う事を何でも聞いた物だ。ずっとああだったら良かったのにと、やはり俺は後に思った。

「ふぅ……。いい加減、疲れたな。もう、今日は搾っても出ないぜ」
「そうだネー。俺も、暫くは無理無理」
「おー、おー。チンポ、痛い」
「ぼ、僕も、今夜は腫れちゃいそうです……」
 各自、ハンカチなりタオルなりで体を拭き、服を着る。日は大分傾いて、もう夕方だ。まったりと落ち着いた空気が流れ、俺達は顔を見合わせて少しばかり言葉も無く笑いあった。
「さて。コレ、どうしよう?」
 コレ、とは。完全に虚ろになった目でグッタリと教室の床に横たわった委員長の事である。
 全裸で、顔と言わず体と言わず、精液をぶっ掛けられている。股間からトロトロと零れる白濁液がとんでもなく生々しい。
 息はしているし、胸も上下に動いているので生きてはいる。が、さっきからピクリとも動かないのが困りものだ。
「何と言うか、こう。やるだけやってしまったな」
「しまったネー」
「おー。いっそ清々しい」
「このままじゃ、流石に可哀想だよぅ……」
 正直、放りだしてバッくれようかとも思うが。まあ、テッちゃんの言うとおり、それは如何せん可哀想だ。ちょっとしたお仕置きにしては、成る程、やり過ぎである事は認めざるを得ない。
「じゃあ、あー。せめて体を拭いて服を着せるくらいはしておくか」
 という俺の提案の元、濡れタオルでグッタリした委員長の体を丹念に拭き、元通りに服も着せる。4人とも今日は打ち止めではあるが、それでも女の子の体に魂を揺さぶられるのか、それぞれに胸を揉んだり、股間を撫でたりしつつであったが。
 その後、じゃあ帰ろうかという所で、まだ床が精液塗れである事に気付いた。これもこのまま放置出来ない。独特の匂いが充満した教室で授業を受けるのは避けたいのだ。問題はそれだけでは無いような気もするが。
 仕方なく、机をどけて掃除する。濡れ雑巾で入念に床を磨き、飛び散った五人分の体液を拭き取る。と、俺はそこで大変な事に気がついた。
「大変だ、お前らッ!」
「えー? どうしたノ、ケンジ」
「何か、困り事が残ってたかー?」
「何だろう。僕で力になれれば良いけど……」
 大げさに叫んだ俺を、三人が振り返って首を捻る。ワナワナと震えた俺は、そんな彼らを見つめ、思ったことを口にした。
「俺たちが、掃除をしているッッ!」
「あ!」
「ああ!」
「あーーっ! 掃除が嫌で、逃げようと思ってたのに……」
 何て事だ。
 結局、委員長に捕まった俺達は、まんまとしてやられたという訳だ。
 いやはや、女は怖い。


 と、ここで終わっておけば頓智話として綺麗なオチであったのだが。
「……言いたい事は、それだけ?」
 ゾッとするような声に、俺達は震え上がった。
 ケツの穴にツララを突っ込まれたような気分とはこの事か。恐る恐る振り返ってみて、そう思った。
 鬼が、そこにいたのである。
 片手に持った椅子を、まさか武器に使うんじゃ無いだろうな、と考えたのを最後に、俺の記憶は途切れている。
 目を覚ましたら病院にいた。しかもアレから二週間後だ。
 いやはや、女は怖い。



 ――了。

モ ドル